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STEAM(スティーム)教育とは何?プログラミングを通して学ぶ【科学・技術・工学・数学・芸術】

最終更新日:2024年3月3日

STEAM教育とは何か?

STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、これらの分野を統合的に学ぶ教育のことです。

プログラミングは、STEAM教育の中で重要な役割を果たします。プログラミングを通して、論理的思考や創造性、問題解決能力などの21世紀に必要なスキルを身につけることができます。

STEAM教育の意味と目的

STEAM教育の意味は、単に科学や技術などの知識を増やすことではありません。それらの知識を応用して、自分のアイデアを形にすることです。

また、STEAM教育の目的は、自分の興味や関心に基づいて主体的に学ぶことで、自己肯定感や自信を高めることです。STEAM教育では、正解が一つではなく、多様な解答や表現があることを認めます。そのため、失敗を恐れずに挑戦し、フィードバックを受けて改善することができます。

STEAM教育のメリット

STEAM教育には、様々なメリットがあります。まず、STEAM教育は、学習者の好奇心や探究心を刺激します。科学や技術などの分野に関する興味や関心が高まります。

次に、STEAM教育は、学習者のコミュニケーション能力や協働能力を向上させます。プロジェクトやチームワークを通して、他者と意見交換や協力することができます。

最後に、STEAM教育は、学習者の将来の選択肢を広げます。STEM分野や芸術分野に関する職業や進路に対する理解や関心が深まります。

STEAM教育とプログラミング

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科学:楽しさを探る

科学は、自然現象や物質の性質などについて観察したり実験したりして、その原理や法則を探求する分野です。科学に興味を持つことは、好奇心や探究心を育むだけでなく、自然や社会に対する理解や関心も深めることができます。

プログラミングとの関連性

プログラミングは、科学の学習において有効なツールです。プログラミングを使えば、自分で仮説を立てたり実験データを収集したり分析したりすることができます。また、プログラミングは、科学的な思考方法を身につけることにも役立ちます。

学校や教育機関での取り組み事例

例えば、以下のような取り組みがあります。

  • マイクロビットや Arduino などのマイクロコントローラーを使って、温度や湿度などのセンサー値を測定したり制御したりする。
  • Scratch や Python などのプログラミング言語を使って、自然現象や物理法則などをシミュレーションしたりゲーム化したりする。
  • Raspberry Pi や AIY Kit などのデバイスを使って、人工知能や機械学習などの最先端の技術に触れる。

技術:未来をつくる力

技術は、科学的な知識や原理を応用して、人間の生活や社会に役立つ製品やサービスを開発する分野です。技術に関心を持つことは、発明家や起業家としての素養や、未来に向けたビジョンや夢を持つことができます。

プログラミングとの関連性

プログラミングは、技術の開発において欠かせないスキルです。プログラミングを使えば、自分のアイデアやニーズに合わせて、オリジナルのアプリやウェブサイトなどを作ることができます。

また、プログラミングは、技術的な創造力やイノベーション力を育むことにも役立ちます。既存の技術やソフトウェアを組み合わせたり改良したりすることで、新しい価値や機能を生み出すことができるのです。

学校や教育機関での取り組み事例

例えば、以下のような取り組みがあります。

  • App Inventor や Swift Playgrounds などの簡単なプログラミングツールを使って、自分のスマートフォンやタブレットにインストールできるアプリを作る。
  • Makey Makey や littleBits などの電子工作キットを使って、日常の物や素材に電気信号を流して操作できるようにする。

工学:アイデアを形にする

プログラミングとの関連性

プログラミングは、コンピュータに命令を与えることで、自分の思い描いたものを実現する技術です。工学は、科学や数学の知識を応用して、人間の生活や社会に役立つものを創造する学問です。プログラミングと工学は、ともにアイデアを形にすることができる点で関連しています。

学校や教育機関での取り組み事例

STEAM教育では、プログラミングを通して工学的な思考や創造力を育むことができます。例えば、ロボットやドローンなどの機械をプログラミングして動かしたり、ゲームやアプリなどのソフトウェアをプログラミングして作ったりすることができます。

芸術:創造性を育む

芸術は、STEAM教育において、創造性や表現力を育む重要な要素です。芸術は、音楽や美術、デザインなど様々な形で存在し、それぞれに独自の言語や方法論を持ちます。芸術を通して、自分の感性や思考を表現することで、自己表現力やコミュニケーション力が高まります。

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プログラミングとの関連性

プログラミングは、芸術と同様に、自分のアイデアや想像力を形にすることができます。プログラミングは、芸術的な感性や創造性も必要とする技術です。

学校や教育機関での取り組み事例

学校や教育機関では、プログラミングを通して芸術的な作品を作る取り組みが行われています。例えば、

  • Scratch(スクラッチ):Scratch は、MITメディアラボが開発したプログラミング言語で、ブロックを組み合わせることで簡単にプログラムが作れます。Scratch では、ゲームやアニメーション、音楽など様々な作品が作れます。
  • LEGO Mindstorms(レゴ マインドストーム):レゴブロックにセンサーやモーターなどが付いたロボットキットです。自分でロボットを組み立てたりプログラムしたりすることができます。ロボットの動きや音声なども自由に設定できるため、芸術的な表現が可能です。
  • Makey Makey(メイキー メイキー):Makey Makey は、バナナや鉛筆などの日常のものをキーボードやマウスの代わりに使えるようにするキットです。Makey Makey では、自分で選んだものをコンピュータに接続し、プログラムを実行することができます。Makey Makey では、音楽やアートなど様々な作品が作れます。

数学:問題解決の鍵

数学は、STEAM教育において、問題解決の鍵となる分野です。数学は、数や図形、関数などの概念や法則を使って、様々な現象や問題を理解したり解決したりする学問です。数学は、論理的な思考や推論力、抽象化力などを養います。

プログラミングとの関連性

プログラミングは、数学とも深く関係している技術です。プログラミングでは、数学的な概念や法則を使って、コンピュータに命令を与えます。プログラミングでは、変数や関数、配列やループなどの基本的な要素を使って、プログラムの構造や動作を定義します。プログラミングでは、数学的な思考や表現が必要です。

学校や教育機関での取り組み事例

学校や教育機関では、プログラミングを通して数学的な問題を解く取り組みが行われています。例えば、

  • Code.org(コード・オルグ):Code.org は、米国の非営利団体で、子どもたちにプログラミングを教えることを目的としています。Code.org では、ブロックベースのプログラミング言語である Blockly(ブロックリー)を使って、算数や幾何学などの問題を解くことができます。
  • Mathigon(マシゴン):Mathigon は、英国の教育スタートアップで、オンラインで無料で利用できる数学教材が提供されています。Mathigon では、インタラクティブなアニメーションやゲームなどを使って、数学の概念や法則を楽しく学べます。Mathigon では、Python(パイソン)というプログラミング言語を使って、数学的な問題を解くことができます。

STEAM教育とプログラミングの未来

STEAM教育とプログラミングは、多様な分野や人とつながることができます。科学や技術や工学や数学はもちろんですが、芸術や音楽やスポーツなど、自分の興味や趣味に関連することもプログラミングで表現したり、楽しんだりすることができます。プログラミングは、自分のアイデアや感性を形にすることができる言語です。そして、その言語を通して、世界中の人とコミュニケーションしたり、協力したりすることもできます。

これからのSTEAM教育とプログラミング教育の展望

STEAM教育とプログラミング教育は、今後もさまざまな分野や年齢層に広がっていくと予想されます。

例えば、医療や福祉などの人間関係が重要な分野でも、プログラミングを活用することで、より効率的で快適なサービスやケアを提供することができます。また、幼児や高齢者などのプログラミング経験が少ない層でも、親しみやすいインターフェースや教材を用いることで、プログラミングの楽しさや有用性を体感することができます。

STEAM教育とプログラミング教育は、誰もが参加できるものになっていくべきです。

最終更新日:2024年3月3日

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最終更新日:2024年3月3日

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