最終更新日:2024年11月15日
プログラミングを学びたいと思ったあなたは、すでに素晴らしい一歩を踏み出したと言えます。しかし、プログラミングと一口に言っても、様々な種類や分野があります。
どの言語を選ぶべきか? どのように学ぶべきか? など、初心者にとっては迷うことが多いでしょう。そこでこの記事では、プログラミングを学ぶ目的を明確にし、それに合わせたおすすめの言語と学習方法を紹介します。
1.プログラミングを学ぶ目的を明確にしよう
まず、プログラミングを学ぶ目的を明確にすることが大切です。目的によって、学ぶべき言語や学習方法は異なります。
仕事にしたい
プログラミングを仕事にしたいという方は、システム開発やデータ分析など、具体的な業務内容から決めるとよいでしょう。
システム開発とは、ウェブサイトやアプリケーションなど、コンピューター上で動くソフトウェアを作ることです。システム開発をするエンジニアは、フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアなど、役割によって分かれます。
学ぶべき言語
システム開発における言語は、主に以下の3つの種類があります。
フロントエンド言語:ウェブサイトやアプリケーションの見た目や操作性を担当する言語です。代表的なものはHTML, CSS, JavaScriptなどです
バックエンド言語:ウェブサイトやアプリケーションの裏側で動く処理やデータベースを担当する言語です。代表的なものはPython, Ruby, PHP, Javaなどです
汎用言語:フロントエンドやバックエンド以外にも様々な用途で使える言語です。代表的なものはC, C++, C#などです
学習方法
システム開発を学ぶ方法としては、以下の3つがおすすめです。
オンライン教材で学ぶ:Progate, Udemy, Codecademyなどが有名です。
プログラミング教室に通う:TechAcademy, CodeCamp, DMM WEBCAMPなどがあります。
IT企業に就職する:入社後に初めてプログラミングを学ぶという方も多いです。
データ分析とは、ビッグデータや機械学習など、大量のデータを扱って有益な情報を抽出することです。データ分析をするエンジニアは、データサイエンティストやデータアナリストなど、役割によって分かれます。
学ぶべき言語
データ分析における言語は、主に以下の2つがあります。
Python:汎用言語の一種で、データ分析に特化したライブラリやフレームワークが豊富にあります。
学習方法
データ分析を学ぶ方法としては、以下の3つがおすすめです。
オンライン教材で学ぶ:DataCamp, Coursera, Kaggleなどが有名です。
データ分析コンペティションに参加する:インターネット上で開催されるコンテストで、代表的なものはKaggle, SIGNATE, AtCoderなどです。
IT企業に就職する:データ分析には、専門的な知識やツールが必要です。独学での習得は難しいため、IT企業に就職する方法は有効です。
業務を効率化したい
仕事で使う文書や表計算などの作業を自動化したいという方は、マクロというプログラミング機能を使うと便利です。マクロを使えば、繰り返し行う作業や複雑な計算などをワンクリックで実行できるようになります。
VBA(Visual Basic for Applications)
オンラインコースで学ぶ:UdemyやCourseraなどのオンライン教育サービスでVBAのコースを受講する。
書籍で学ぶ:「Excel VBA入門」や「Word VBA入門」などの入門書を読む。
実践してみる:業務で使えそうなマクロを作成しながら習得する。
Google Apps Script(JavaScriptベース)
オンラインコースで学ぶ:UdemyやCourseraなどのオンライン教育サービスでGoogle Apps Scriptのコースを受講する。
書籍で学ぶ:「Google Apps Script入門」や「Google Apps Script実践入門」などの入門書を読む。
実践してみる:業務で使えそうなスクリプトを作成しながら習得する。
趣味として楽しみたい
プログラミングは、自分の好きなものを作れるという点で、とても楽しい趣味にもなります。例えば、ゲーム制作やスマホアプリ開発などが人気です。それぞれについて、おすすめの言語と学習方法を見ていきましょう。
ゲーム制作は、プログラミングの中でも特にやりがいがある分野です。自分の好きな世界観やキャラクターを作り出すことができます。プログラミングの基本的な概念やロジックを身につけるのにも適しています。
学ぶべき言語
ゲーム制作におすすめの言語は、PythonやC#です
Python:PythonにはPygameというゲーム開発用のライブラリがあります。Pygameは、2Dゲームを作るのに必要な機能を提供してくれます。Pygameで作られた有名なゲームには、「Angry Birds」や「Minecraft」などがあります。
C#:C#は、Unityというゲームエンジンと相性が良く、Unityで作られたゲームは多くのプラットフォームで動かすことができます。Unityで作られた有名なゲームには、「Pokémon GO」や「Among Us」などがあります。
オンラインコースで学ぶ:「Udemy」や「Codecademy」などがあります。どちらも、実際にコードを書きながら学べるので、効果的です。
書籍で学ぶ:「Pythonではじめるゲームプログラミング」や「UnityではじめるC#入門」などがおすすめです。
スマホアプリは、日常生活に欠かせないものです。自分のアイデアを形にすることができます。また、スマホアプリは、ユーザーとのやりとりが多いので、ユーザビリティやデザインなどにも気を配る必要があります。
学ぶべき言語
スマホアプリ開発におすすめの言語は、SwiftやKotlinです。
Swift:Appleが開発したiOS用の言語です。Swiftは、シンプルで安全な文法が特徴で、初心者にも扱いやすい言語です。
Kotlin:Googleが開発したAndroid用の言語です。Kotlinは、Javaと互換性があるので、既存のAndroidアプリにも導入しやすい言語です。
オンラインコースで学ぶ:「Udemy」や「Codecademy」などがあります。
書籍で学ぶ:「わかばちゃんと学ぶ Swift入門」や「Kotlin入門 第2版」などがおすすめです。
小学校や中学校の授業に役立てたい
小学校のプログラミング教育の目的は、プログラミングのスキルを身に着けるだけでなく、「論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成」が目的とされています。プログラミングに興味を持ち、楽しく取り組めるものがおすすめです。
自分が作りたいものや解決したい問題を設定して、それに向けて作品(プログラム)を作ります。
学ぶべき言語
ビジュアルプログラミングと呼ばれる、ブロックやアイコンを組み合わせてプログラムを作る方法がおすすめです。ビジュアルプログラミングは直感的に理解しやすく、楽しくプログラミングができます。
プログラミングスクールで学ぶ:講師やメンターから直接指導を受ける方法です。代表的なものはTechAcademy, CodeCamp, DMM WEBCAMPなどです。
プログラミング大会に参加する:小学生や中学生を対象とした全国規模のプログラミング大会がたくさん開催されています。代表的なものに、 全国新聞社事業協議会が主催する「全国選抜小学生プログラミング大会」があります。
2.はっきりとした目的はないけどプログラミングを学びたい方へ
はっきりとした目的はないけど、プログラミングに興味があって学びたいという方もいるでしょう。そんな方には、まずはプログラミングの基礎を身につけることをおすすめします。基礎が身につけば、後から目的に応じて他の言語や技術を学ぶことができます。
では、プログラミングの基礎を身につけるには、どの言語がおすすめなのでしょうか?「初心者におすすめのプログラミング言語ランキング2023年版(TECH CAMP調べ)」で確認してみましょう。
初心者におすすめのプログラミング言語ランキング2023年版
Python(パイソン)
Pythonは、世界中で人気の高いプログラミング言語です。
学習難易度
Pythonは初心者にとって学びやすい言語です。文法がシンプルで分かりやすく、コードが読みやすく書きやすいため、プログラミングの基本的な概念やロジックを理解するのに適しています。
需要
Pythonは市場で非常に需要が高い言語です。Pythonは多くの分野で使われており、特にWeb開発やデータ分析、機械学習などの分野では不可欠な言語です。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptは、Webサイトの動きや見た目を制御するための言語です。また、Node.jsやReact Nativeなどのフレームワークを使えば、サーバーサイドやモバイルアプリの開発も可能です。
学習難易度
JavaScript は比較的簡単に始められますが、初心者にとってはやや難しい言語です。
Web開発をする場合は、HTMLやCSSとの連携やDOMという仕組みを学ぶ必要がある
需要
Web開発に欠かせない言語であり、需要は非常に高いです。他の言語と組み合わせて習得することで、より幅広い分野に対応できます。
Ruby(ルビー)
日本人のまつもとゆきひろさんが開発したプログラミング言語です。自然な日本語に近い表現ができるため、読みやすく書きやすいコードが作れます。
標準ライブラリや外部ライブラリ(gem)が豊富で機能が拡張できる
Webアプリケーションやスマートフォンアプリケーションの開発
学習難易度
Rubyは、文法や構文がシンプルでわかりやすく、日本語の文法に近い部分もあります。初心者にも学びやすい言語です。
需要
Rubyは、ウェブアプリケーション開発において人気の高い言語です。特に、Ruby on Railsを使った開発者の需要は高く、求人数も多いです。
Java(ジャバ)
Javaは、WindowsやMac、Linuxなど様々なプラットフォームで動作することが特徴です。Webアプリケーションやスマートフォンアプリケーション、ゲームや組み込みシステムなど、幅広い分野で使われています。
特徴
オブジェクト指向という考え方に基づいており、コードの再利用性や拡張性が高いです。また、静的型付け言語のため、プログラムの実行前にバグの発生やデータの不整合を指摘してくれます。
Webアプリケーションやスマートフォンアプリケーションの開発
学習難易度
Javaは、オブジェクト指向やクラス、インターフェースなどの概念を理解する必要があります。また、文法や記法も比較的厳密です。そのため、初心者にとっては学習難易度が高いと感じるかもしれません。
需要
Javaは、世界で最も使われているプログラミング言語の一つです。特に、大規模なシステムやビジネスアプリケーションの開発においては、Javaの需要は高いままです。また、Androidアプリケーションの開発にもJavaが必要です。
Swift(スウィフト)
Swiftは、Appleが開発したプログラミング言語です。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスやMacなどのmacOSデバイス向けのアプリを開発することができます。
学習難易度
Swiftは、初心者にもわかりやすい言語です。ただし、iOSやmacOSのアプリ開発には、Xcodeという専用の開発環境や、Cocoaというフレームワークの知識が必要になります。
需要
Swiftは、iOSやmacOS向けのアプリ開発に特化した言語です。そのため、Apple製品のユーザーが多い国や地域では需要が高いです。
目的に合わせたおすすめのプログラミング言語と学習方法
プログラミングは、自分の目的や興味に合わせて楽しく学べるものです。このブログを参考にして、自分に合った言語や学習方法を見つけて、プログラミングの楽しさを体験してみてください。
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