目次
概要
ここでは、for 文について学習します。for 文は以下のような構文をとります。
for( 初期設定; 条件式; 後処理 )
{
// 処理 A
}
初期設定とは
繰り返し処理の開始時に1回だけ実行されます。ループカウンター(繰り返しの回数を数える変数)を初期化します。
後処理とは
繰り返しブロック内の処理(上のコードの「処理 A」のこと)が終わると、後処理が実行されます。後処理では、ループカウンターをインクリメント(++)したりデクリメント(‐‐)したりします。
for 文の処理の流れは下図のようになります。
手順
STEP1:C# プログラム(ファイル)を追加する
こちらの記事を参考にして、コンソールアプリ(プロジェクト名:Lesson5)に C# プログラム(ファイル名:Lesson5_2)を追加します。
STEP2:プログラムを記述する
Lesson5_2.cs のプログラムを下記のように変更します。Lesson5_1.cs と同様に 1 ~ 10 までの和を求めたいと思います。
namespace Lesson5
{
public static class Lesson5_2
{
/// <summary>
/// (1). for 文(1から10までの和)
/// </summary>
public static void Text1()
{
Console.WriteLine("(1). for 文(1から10までの和)");
int sum = 0;
for (int i = 0; i < 11; i++)
{
Console.WriteLine(" {0} を足します。", i);
sum = sum + i;
Console.WriteLine(" 現在の合計は {0} です。", sum);
}
Console.WriteLine("--------------------------");
Console.WriteLine("1から10までの和は {0} です。", sum);
}
}
}
STEP3:プログラムを比較する
1 ~ 10 までの和を while 文と for 文でプログラミングしてみました。どちらが見やすいでしょうか。コードの量が少ない for 文のほうがみやすいのではないでしょうか。繰り返しのループカウンターが一行でまとまって記述されているので、「10回繰り返す」ということがすぐにわかると思います。このように、繰り返しの回数があらかじめわかっている場合は、for 文を使うほうがよさそうです。
それでは、while 文を使うことはないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。次に習う break 文と一緒によく使われます。
while 文
int x = 1;
int sum = 0;
while(x < 11)
{
Console.WriteLine(" {0} を足します。", x);
sum = sum + x;
Console.WriteLine(" 現在の合計は {0} です。", sum);
x = x + 1;
}
for 文
int sum = 0;
for (int i = 0; i < 11; i++)
{
Console.WriteLine(" {0} を足します。", i);
sum = sum + i;
Console.WriteLine(" 現在の合計は {0} です。", sum);
}
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次は、break 文を使った繰り返しについて学びます。