この記事では、Unity アセットストアでどのように視覚効果の素材を探せばよいか解説していきます。
目次
知識編:視覚効果(パーティクルエフェクト)について
パーティクルエフェクトとは
粒子(perticle)を用いた映像効果や表現手法のことです。ゲームや映像制作などで、特定の部分に粒子を発生させて、爆発や火花、煙、水しぶきなどのリアリティのあるエフェクトを表現することができます。
Unity で使えるパーティクルエフェクトの技術
Unity では以下の2つの技術を利用することができます。
パーティクルシステム(Shuriken)
・表現できるパーティクル数は数千程度
・定義された動作の中から設定する
・全てのプラットフォームで動作する
・全てのレンダーパイプラインで動作する
Visual Effect Graph(VFX Graph)
・表現できるパーティクル数は数百万
・高度にカスタマイズ可能
・WebGL や、一部の Android では動作しない
・URP と HDRP のみ。Build-in Render Pipeline では動作しない
あなたの作品(プロジェクト)の情報を確認しよう
Unity アセットストアで公開されている素材は、Unity のバージョンやレンダーパイプラインによっては利用できないものがあります。あなたの作品の情報を確認しておきましょう。
Unity のバージョンを確認する
Unity のツールバーにある「ヘルプ」から「Unity について」をクリックして確認できます。
レンダーパイプラインを確認する
「Project Settings」ウィンドウ内の「グラフィックス」を選択します。一番上に表示されている「スクリプタブルレンダーパイプライン設定」で確認できます。下図は、「URP」の例です。
プラットフォームを確認する
「Build Settings」ウィンドウの左下の「プラットフォーム」から確認できます。下図の場合、シーンのアイコンがある「WebGL」が対象としているプラットフォームです。
探し方:Unity アセットストアから作品で使える素材を探す
視覚効果の素材には、対応する Unity のバージョンやパイプライン、パーティクルエフェクトに関する情報が記載されています。あなたのプロジェクト情報と比べながら使える素材を探します。
下記の素材は、「Particle System」を使っているようです。全てのプラットフォームに対応していますが、対応するパイプラインは、Unity 2021 のビルトイン、Unity 2022 の URP、Unity 6 の URP となっています。
下記の素材では、「Visual Effect Graph」が必要と記述があります。この時点で、WebGL や、一部の Android では動作しないということになります。また、Unity 6 をサポートしていないようです。
このように、プロジェクトの情報(プラットフォームやパイプライン)によっては、使えない素材があるので、注意して探しましょう。
以上で、Unity アセットストアで視覚効果の素材を探す方法の解説を終わります。