重要度 | ★★★ |
よみかた | えーあい |
英語表記 | AI |
同義語 | 人工知能 |
教科書 該当箇所 | P38(情報Ⅰ / 708 |数研出版) |
概要
人間の脳で行っているような作業をコンピューターにさせること
詳細
AI は、人間のように認識・予測・判断・推論・提案などを行うことができます。膨大な量のデータを学習することによって自らルールを学習(機械学習)し、認識や予測の精度を向上させることができます。大量のデータを高速に処理することができるため、人間の能力をはるかに超えている分野(画像や音声の認識・解析など)が既に存在します。
確認テスト
Q1. IT パスポート 令和4年 問21
政府が定める “人間中心のAI社会原則” では、三つの価値を理念として尊重し、その実現を追求する社会を構築していくべきとしている。実現を追及していくべき社会の姿だけを全て挙げたものはどれか。
a. 持続性のある社会
b. 多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会
c. 人間があらゆる労働から解放される社会
d. 人間の尊厳が尊重される社会
1. a、b、c
2. a、b、d
3. a、c、d
4. b、c、d
こたえを見る
正解は、2です
政府は “人間中心のAI社会原則” の中で3つの基本理念を規定しています。
・人間の尊厳が尊重される社会
・多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会
・持続性のある社会
Q2. IT パスポート 令和5年 問34
記述 a~c のうち、”人間中心のAI社会原則” において、AIが社会に受け入れられ、適正に利用されるために、社会が留意すべき事項として記されているものだけを全て挙げたものはどれか。
a. AIの利用に当たっては、人が利用方法を判断し決定するのではなく、AIが自律的に判断し決定できるように、AIそのものを高度化しなくてはならない。
b. AIの利用は、憲法及び国際的な規範の保証する基本的人権を侵すものであってはならない。
c. AIを早期に普及させるために、まず高度な情報リテラシーを保有する者に向けたシステムを構築し、その後、情報弱者もAIの恩恵を享受できるシステムを実現できるよう、段階的に発展させていかなくてはならない。
1. a、b
2. a、b、c
3. b
4. b、c
こたえを見る
正解は、3です
政府は、”人間中心のAI社会原則” の3つの基本原則を実現するために、社会が留意すべき原則として以下の7つを規定しています。
・人間中心の原則
AIの利用は、憲法および国際的な規範の保証する基本的人権を侵すものであってはならない
・教育・リテラシーの原則
教育・リテラシーを育む教育環境が全ての人に平等に提供されなければならない
・プライバシーの原則
個人が不利益を受けることのないように、パーソナルデータを慎重に扱わなければならない
・セキュリティ確保の原則
社会の安全性及び持続可能性が向上するように努めなければならない
・公正競争確保の原則
持続的な経済成長の維持と社会課題の解決策が提示されるよう、公正な競争環境が維持されなければならない
・公平性・説明責任及び透明性の原則
公平性及び透明性のある意思決定とその結果に対する説明責任が適切に確保されるとともに、技術に対する信頼性が担保される必要がある
・イノベーションの原則
国境や産学官民、人種、性別、宗教などの垣根を越えて、幅広い知識、視点、発想に基づき、人材・研究の両面から、徹底的な国際化・多様化と産学官民連携を推進するべきである